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子どものタイプ別 、上手な“叱り方”【子どものココロ】

筑波大学教授の徳田克己先生が、ママの子育てに関する悩みに答えてくれるコーナー。

 

ママからの相談

5歳と3歳の子どもを育てていますが、
気づけば「手を洗って!」「片付けて!」といつも叱ってばかり。
何度叱っても効果はないし、ダメな親だと自己嫌悪でいっぱいです。

 子どもに曖昧な対応をしていませんか?

外出先で、子どもが駄々をこねたりイタズラをした時に、周りを気にして「今日だけよ」「お願いだから、いうことを聞いて」などと、ついつい曖昧な態度を取っていませんか?

子どもは、おうちの方をはじめとする大人たちから、社会のルールを学んでいきます。だから、ダメなときは「ダメ」ときちんと伝えていくことがとても大切なのです。ただ、一口に〝叱る〞といっても、子どものタイプはいろいろ。そこで今回は、子どものタイプ別に叱り方をお話ししたいと思います。

子どものタイプによって 叱り方はいろいろ

まず、「言い出したら聞かない」タイプ。
ひょっとしたら、おうちの方の態度が一貫しないことで、「もう少し駄々をこねれば、◯◯してもらえる」とわがままがエスカレートしている可能性があります。ですので、まず大切なのは、〝我が家のルール〞を決めること。ルールをもとに一貫した態度を取ることで、子どもは「ぐずってもダメだな」と学習します。

次に、「だって□□なんだもん」などと「反論する」タイプ。
こちらは、気持ちをきちんと汲んであげられていない可能性があります。反論があったら、「そうだね、□□だよね」と受け止めてあげることが第一です。その上で、「どうしてかな?」と気持ちに耳を傾けてあげると、子どもの口から意 外な思いを聞き出せて、ハッとするかもしれません。

さらに、「のんびり屋さん」のタイプ。
こんな子には、「早くしなさい」と急かすのではなく、「時計の針が△になるまでに着替えよう!よーいどん!」などと、ゲーム感覚で促しましょう。

最後に、「イタズラを繰り返す」タイプの子ども。
この場合はエネルギーが有り余っているのかもしれません。外で思いっきり体を動かしたり、好きなことに取り組ませたりと、エネルギーを発散させてみてください。

ママ・パパ自身が余裕を持って、上手に叱ろう!

どのタイプにも言えるのは、「あなたみたいな子は嫌い」「ダメな子ね」「お兄ちゃんでしょ」「もう×歳なのに」などと、存在自体を否定するような言葉を使っては絶対にいけない、ということです。

とはいえ、こちらの気持ちに余裕がないと、ついついイライラしてしまうのも事実。つまり、上手に〝叱る〞には、親自身に心のゆとりがなくてはならないのです。

そのためには、他の家族に子育てのサポートをお願いしたり、友達とおしゃべりに出かけたりと、気分転換が大切。ひとりでがんばりすぎないでくださいね。

徳田先生より

「子どもを大事に思う気持ちがあれば、きつく叱ってもわかってくれるはず」は誤り。自分を大切にする心が育つよう、親にとって一番重要な子育て技術“叱り方”を学びましょう。

筑波大学 医学医療系教授 教育学博士 臨床心理士 徳田 克己先生
子どもたちが笑顔で生き生きと過ごせることをめざし、研究・実践に取り組む。幼稚園や保育所、子育て支援施設を回り、発達相談に応じている。 最近はディズニー映像の教育的効果や「クレヨンしんちゃん」の分析などの実践研究を手がけている。保護者を対象にした講演会や「お父さん講座」なども好評。
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